ウェブアクセシビリティサービス
障害者差別解消法が2024年4月1日に改正され、事業者による障害のあるかたへの「合理的配慮の提供」が求められるようになりました。障害者差別解消法の改正により、今後、事業者は情報のバリアフリー化やユニバーサルデザインの実施が必要とされます。この課題に対して、ウェブアクセシビリティ対応が最適な解決策の一つに挙げられています。 また、公的機関がウェブアクセシビリティの確保・維持・向上に取り組む際の取組の支援を目的として作成された手順書「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)」(総務省)が2024年5月8日に公開され、WCAG2.2の達成基準に基づき構築することなど大幅に内容が更新されました。これにより、より多くの人々が公共機関のウェブサイトを利用できるようになり、社会の包摂性が向上することが期待されるため、事業者はウェブアクセシビリティへの対応が必須となります。
障害者差別解消法とは
障害を理由とする差別の解消を促進し、全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合う共生社会を実現することを目的としています。不当な差別的扱いを禁止し、合理的配慮の提供を求めています。ウェブサイトにおいては、この合理的配慮と環境の整備が重要です。例えば、ホームページの修正は合理的配慮にあたります。また、環境の整備の例としては、音声読み上げソフトで読み上げ可能なテキストファイルの提供が挙げられます。
みんなの公共サイト運用ガイドラインとは
国及び地方公共団体等公的機関の「ウェブアクセシビリティ」対応を支援するために総務省が作成したガイドラインです。公的機関でウェブアクセシビリティへの対応が求められる背景や、JIS X 8341-3に基づき実施すべき取組項目と手順、重視すべき考え方等を解説したガイドラインです。
WCAGとは
WCAGは、ウェブコンテンツのアクセシビリティを向上させるための国際的な標準であり、Web Content Accessibility Guidelines(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン)の略称です。障害のある人々がウェブに容易にアクセスできるようにするための指針を提供します。2024年3月1日には、「WCAG 2.2 日本語訳」(ウェブアクセシビリティ基盤委員会)が公開されました。
JIS X 8341-3、障害者差別解消法、みんなの公共サイト運用ガイドラインは、ウェブアクセシビリティ向上のために関連しています。JIS X 8341-3は国内標準であり、障害者差別解消法に基づき、アクセシビリティ確保が求められます。また、みんなの公共サイト運用ガイドラインは、公共機関のウェブサイトのアクセシビリティ向上を目指す具体的な指針です。 弊社では様々なニーズに対応できるサービスをご用意しています。
ウェブアクセシビリティ診断サービス
JIS X 8341-3 レベルAAの達成に向けた提案やガイドラインに関する具体的なアドバイス
JIS X 8341-3は、日本のウェブアクセシビリティに関する国内標準であり、レベルAAの達成は、より多くのユーザーにとって利用しやすいウェブ体験を提供するための重要な指標です。 当社のアクセシビリティ専門家は、JIS X 8341-3 レベルAAの達成に関する豊富な経験を持ち、お客様のニーズに合わせた効果的な支援を提供します。また、2025年度以降に予定されている、JIS規格の改正に伴って、改訂されたウェブアクセシビリティの最新の達成基準(WCAG2.2)への対応も始めています。
サイト試験・分析、報告書作成、修正方法のレクチャー
ウェブサイトのアクセシビリティを確保することは容易ではありません。そのためには、専門的な知識と適切な手法が必要です。
弊社では、ウェブアクセシビリティの専門家が提供するサイト試験・分析、報告書作成、修正方法のレクチャーサービスをご提供いたします。
特長
専門的なアクセシビリティ知識と
豊富な経験を持つ専門家による
(診断)サービス
カスタマイズされた報告書と
修正方法の提供
開発者やデザイナー向けの
実践的なレクチャー
ウェブアクセシビリティに関する
包括的なサポート
サービス内容
- サイト試験・分析
- 当社の専門家が、ウェブサイトのアクセシビリティを詳細に評価し、 WCAGやJIS X 8341-3などのガイドラインに適合しているかどうかを分析(診断)します。
- 報告書作成
- 試験・分析(診断)結果を元に、詳細な報告書を作成します。報告書には、現状の問題点や改善すべきポイント、適切な修正方法などが記載されます。
- 修正方法のレクチャー
- ウェブ開発者やデザイナー向けのレクチャーを提供し、報告書に基づいた修正方法やアドバイスを提供します。
セミナー・研修・教育
アクセシビリティに関するセミナーや研修を提供しています。ウェブアクセシビリティの基礎から応用までをカバーし、参加者が実践的なスキルを習得できるように構成されています。
内容によって料金が大きく異なるため、皆様のご状況に合わせてお見積もりをさせていただいております。
ご予算の中で最適な提案をさせていただくことも可能です。
弊社事例
ケース1
初学者向けオンラインセミナー
「ウェブアクセシビリティってなあに?」
- 内容
- 座学(質疑応答なし)
- 時間
- 1時間
- 参加者
- 5名から100名程度
ケース2
特定企業向けオンラインセミナー
「ウェブアクセシビリティに対応した会社へ」
- 内容
- 座学、サイト分析、質疑応答
- 時間
- 2時間
ケース3
サイト制作者向け研修
「自分たちでウェブアクセシビリティに対応しよう」
- 内容
- ウェブアクセシビリティ研修、サイト分析、修正作業
- 時間
- 複数回、1回あたりの工数増加あり
アクセシビリティセミナー・研修では、参加者がウェブアクセシビリティに関する理解を深め、実践的なスキルを身につけることができます。 詳細や日程については、お気軽にお問い合わせください。
よくあるQ&A
A.アクセシビリティは、すべての人がウェブサイトやアプリケーションを理解し、操作できるようにすることを指します。障害の有無にかかわらず、誰もが情報にアクセスできるようにすることが目的です。
A.アクセシビリティを向上させるためには、ウェブサイトやアプリケーションの設計段階からアクセシビリティを考慮し、適切なマークアップ、適切な色の使用、キーボード操作への対応などが必要です。
A.はい、ウェブアクセシビリティイニシアティブ(WAI)によって策定されたウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)に基づいた評価方法があります。これには、手動での検査や自動化されたテストツールの使用が含まれます。
A.合理的配慮とは、障害を持つ個人に対して、彼らが同等のサービスや機会を享受できるように、状況やニーズに応じた配慮をすることです。
A.アクセシビリティの「適合レベル」とは、ウェブアクセシビリティに関する基準を評価する際の指標の一つです。一般的に、ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)に基づいて評価されます。WCAGは、A、AA、AAAの3つの適合レベルを定義しており、それぞれのレベルが異なるアクセシビリティの要件を満たすことを目指しています。